No.21 「志を高く、そして深く」 2016/12/31

【 Magazine 】 MASHA / N.Komatsu Couturiere

「i-masha」i-mashaをご覧の皆様。こんばんは。Naoko Komatsu CouturiereのデザイナーKomatsuです。

大晦日を迎え、あと数時間で新年を迎えます。
年末はゆっくりしたいなと思うのに、バタバタしていないと逆に落ち着かないのか？
今年もやっぱり、ギリギリまでアトリエにおります。

皆様にとって2016年はどんな1年でしたか？
前向きな気持ちで過ごすことが出来ましたでしょうか？

Naoko Komatsu Couturiere 15周年イヤーとしてスタートした2016年。
最終日の今日まで洋服を作れることに感謝しながら、年末恒例のi-mashaを書きます。

今年、強く意識していたことは、実年齢の8掛の自分を思い出しながら過ごす事でした。

「今、皆さん 本当にお若いし、綺麗だよねぇ 昔となんか違うよねぇ」
「今の時代は、8掛けっていいますよね」っという、スタッフとのふとした会話からでした。

昔より今の方が長く生きることを考えたら、今までの年齢のイメージの通りでいると、なんだかグレーな時間が長い気がしてきました。

「私はもう年齢がいくつだから、もう無理」的な感じです。

8掛けの自分を意識していたら、小なり大なり「夢」が増えた気がします。
やっぱり夢があると、もしそこにたどり着いた時、達成感や喜びを感じます。
そんな自分は、きっと周りの雰囲気を良くする方向に向かいますし、
色々な歯車がかみ合ってくることが増えて、良い雰囲気で過ごせる時間が多くなってきます。

なので、お客様には 「今は年齢の8掛けなんですよ！」と力説しておりました。
2017年、私は7掛けぐらいでいこうと思ってます！

今年の仕事を振り返ってみると 「とても、とても厳しい1年でした」

アパレル業界を取り巻く環境も、とても厳しいです。
正直、私も「もう無理かも・・・」と思う時が度々ありました。

その度に「いやいやまだまだ踏んばらないと」と思える力をお客様から頂いて、その繰り返しを重ねた2016年でした。
2017年、今まで通りでは、「Naoko Komatsu Couturiere」終演を迎える事になると感じています。

走り続けた15年。ここで一度立ち止まって、どう頑張ったら良いのかを考える時期が来ました。
「Naoko Komatsu Couturiere」少しずつでも進化していこうと思います。

今までの洋服作りを通して、体の感覚で確信していることがあります。
生活の中のちょっとした意識で、誰でも新しい感性を身に着ける事が出来、今まで持っていた感性を磨くことも出来る。
逆を言えば、意識をなくすことで、持っていた感性を無くしたり、後退することもある。

感性を研ぎ澄まして、春物のデザイン企画を進めています。早く皆様にご覧いただけるよう頑張ります。

「志を高く、そして深く、自分の仕事に誇りを持ち、楽しさを感じ、
今までとは形が変わろうとも、それを失わず継承していくこと」をここに誓います！

皆様、2016年もありがとうございました。今後とも応援よろしくお願いいたします。

今年最後の「真夜中アトリエ」ドレスをご紹介いたします。

ドレスの形になってからが、とても長い道のりでした。
けまわし４メートル弱のドレスに、毎晩少しづつビーズ刺繍を施しました。

何か１つに刺繍をすると、バランスよく同じ刺繍を入れたくなります。
どんどん刺繍箇所が増えていって、時間があっという間に過ぎていきました。

今年最後に、うっとりして頂けるよう魂を込めました。
今晩、ショーウィンドーに飾ります。ぜひご覧くださいませ。

皆様、良い年越しと 楽しいお正月をお迎えくださいませ。

そして、来年 皆様にとって素敵な一年が訪れますように・・・

新年は1月3日 11:00より SALE＆福袋をご用意して 皆様のご来店をお待ちしております♪

2016.12.31 Naoko Komatsu